我聞4-1

ダン・バロインとして英国に転生

神戸の生田川にある模型屋さんに、Sさんという人が勤めていた。

Sさんは模型の船を作ると天才です。もう芸術品のような素晴らしいものを作る。それを仕事にしていました。
ある冬の日に、同僚のMさんが模型のエンジンをガソリンで洗っていた。 ところが忙しさについガソリンをそのままにして仕事場へ戻ってしまった。そこへSさんが来て、ガソリンを片付けようと外へ持って出たところ、模型屋さんの奥さんと出口でガッチャンコして奥さんの頭にガソリンがかかってしまった。そのとばっちりが石油ストーブに移ってしまい一瞬に火の海になり、奥さんもMさんも大やけどをさせてしまった。
Sさんも火を消しに行って顔に火傷しケロイドができた。

入院したのがキリスト系の病院で、医者はもう駄目だといっていた。同僚のMさんに、「あなたはもうじき神様に召されるから、息のあるうちに聖書のここをよく読んでおきなさい」 といわれて、ある箇所を一生懸命によんでいたら、スーと意識がうすれていった。
そしたら全然わからないところへ行ってしまった。そこで死んだ母親にあった。その母親がきれいな透きとおった水をもってきて飲ませてくれたら、ふっとこの世に生き返ったんです。

ところがSさんは、その会社を辞めたくてもやめられない、顔を見るのがつらい。奥さんも同僚も顔がケロイドで無茶苦茶です。
さんざん悩んだ果てに私のところへ電話があった。
「瀬川さん、5時になったら仕事が終わるんだけど、いっぺん相談にのってくれへんか?」 といわれて正月がすんでから出会った。
「こんな、こんなでなぁ・・辞めるにやめられない・・どうしたもんか・・僕、前世で何か悪いことしたんやろか?」 と言うのです。ところが、その話をするSさんの顔をじ~と見ていた時
に、前世の顔と今の顔がピタッと合うんです。

「あっ、お前、ビリーやないか! お前、ビリー・ボンドと言うのや!」
「なんですねん?」
「君とぼくとは前世の英国の時、一緒やった、俺の弟子や!」
「えっ!」  そのとたんに周囲は真っ暗になって、俺の顔だけになった。
「何やこれ、瀬川さんの顔だけで、あと真っ黒けや!」
「英国の時、お前のニックネームはヒーローと言うたんや、俺の名前はダン・バロイン(イエスの分身)、お前と俺とはイギリスのケンブリッジに生まれて、ゴスポートというところで俺は教会を開いていた。そこでイエスの法を説いていた。私は本当のキリスト教を説いていた」

その時に二人で何回もドーバーに行った。ドーバーというところは真っ白な石灰石でできた岸壁で、そのドーバーの岸壁で神を求めた。
「神よ、本当におられるのなら私の前に現れよ!」
ドーバーでお前と俺とはひざまずいて祈った。あそこはガスがすごいところで濃霧がたちこめる。その濃霧をスクリーンにして神が現れた。
その神は 「真理を知りたかったらバビロンに行きなさい、そこには本当の法がある」 といわれた。

ビリーにむかって「俺は先に行くから、お前は一年して新年になってから来いよ」
そのバビロンで素晴らしい聖者にあった。その聖者はサリバンという師匠で私は直接弟子入りした。サリバンは王さんの嫁さんとか娘とか限られた上流階級の婦人たちに法を教えていた。サリバン・ドライブという教えだった。
初めは、俺はホールボーイをしていた。机を並べたり掃除をしたりする役目だった。
それから後一年して、セッティングボーイになった。その時にお前ビリーがやってきたのだ。しかし私は疑問をもっていた。上流階級の人もいいが、今もっと困っている人を助けたい。

そこへヨーロッパのほうから修行にきていたパープ・アルバートという者と中東から弟子入りしたパウル・スワンドという者がいた。その三人と一緒にバンバロードを通って英国の寒村ゴスポートに帰り教会を建てた。そこで法を説いた。
ところがビリー、お前が信者の女と恋をして結婚したいといった。ぼくは考え方が非常に自由だったもので、たとえそれがティチャーであってもかまわないから、うちを辞めて結婚しなさいと言った。ところが問題がおき、そこで皆殺された転生なのや。

「その頃にローマのカソリックが上がってきていた。ところがうちの教会では奇跡をものすごく起こすものだから、何か機会があったら潰してやろう、潰してやろうと思っていた。 その時に、お前が信者の女性とラブをしたのだ。その女はピア・アンジェリーといい、髪の毛がしなやかで豹みたいな感じがする。ニックネームをピューといった。そのピューに恋をした。これにいちゃもんをつけられて、暴動がおきてリンチにあって死んだのや。だからお前は何か不安感が湧き結婚できないのや!」

そういう話をして一週間ぐらいしてから 、神戸のSさんから電話がはいった。
「瀬川さん、僕、英国へ行くことになった!」
「えっ、何で行くの?」
「模型ヨットの日本のコーチで行くようになったのや!どこを見てきたらいいか教えといてなぁ」
「それだったらケンブリッジに行け、そこで生まれたんや。坊主になるまではサーといって称号を持っていたナイトやった。サー・ダン・バロイン。お前もそうやった。それからウエストミンスター寺院に行け、あそこは天国の教会を模しているからそれを見て来い。それからドーバーに行って来い。それから一番大事なことは、僕たちが建てた教会があるゴスポートというところや。」
Sさんは、「瀬川さん、ぼくそこへ行くのや!ゴスポートへ!」

その過去世で生きた場所へ模型ヨットのコーチになって行く。
京都の有名な佃煮屋さんのご主人も模型のボート好きで一緒に行った。
そして2週間ほどして帰ってきた。すぐに僕のとこへやってきた。

   
 


Sさんは向うへ着くなり、ドーバーが見たくて見たくてしょうがない。その足でドーバーに行った。ところが過去世のその場所へ行くと、ひとりでにわかるらしい。運転手さんにライト、レフトと道案内を言いながら行った。
ひときわ突き出た岸壁行って、「ここで瀬川さんと神を求めたのか!!」 と思ったら足が地面に引っ付いて動かない。
吸い付いたようになって。やっとの思いでゴスポートに帰ってきた。

大分の時間が経って日が暮れかかっていた。
しかし、その問題の教会に入りたくて仕方なかった。そこの牧師さんにお願いしたら、
「本来は入れないけど、あなた方ははるばる日本から来られているから、特別に許します。入りなさい。そのかわり一人で見にいきなさい。」 といわれて一人で入った。
「 これが瀬川さんと法を説いたところか・・」 祭壇に上がったとき最高の感激があったらしい。祭壇には古いバイブルが置いてあって、表紙に金属で十字架があり真ん中に紺色の宝石がついていたらしい。感激のあまり泣いて泣いてしていたら、宝石から射すような光が出て顔にあたった。 ブルブルと震えるわ、痛いわ、すごかったらしい。

泣いていたら牧師さんが入ってきて、「もう、よろしいですか?また、よかったら明日にいらっしゃい。あなたの上にも神の祝福がありますように」 と言ってマントで抱いてくれて外へ出た。泣けて泣けて、泣きじゃくって車で待ってくれていた友達のところへもどってきた。
「お待ちどうさん!」
「Sさんよ!お前、ケロイドは?」
「えっ!」
車のバックミラーで顔をみたらケロイドが一瞬に消えている。

それから2週間、ドバーのワイト島のところで模型のヨットレースをやった。そのときにSさんは現地の小さい女の子をとても可愛いがっていた。レースが済んで帰るときに、その女の子の母親が帰国するSさんにプレゼントをくれた。 我々は何か物を買ってそれをプレゼントするが、あちらの人はそれに手を施して贈ってくれる。
そのユニホームの胸にヒーローと刺繍がしてあった。

ドーバの石灰の土、ウエストミンスターのスプーン
そして僕にお土産は、ドーバー海峡の石灰の石、ウエストミンスター寺院のスプーンをもってきてくれた。
「瀬川さん、これどういうことや?僕の火傷の痕、一瞬に消えてしまった」
「これはな、君は魂の故郷へ行ったのや、イングランドへ行ったのじゃない。魂の故郷へ帰ったのや、そこからは新しい君で、新しい命の君が日本に船出してきたのや。だからこれによって生まれかえれ!その生まれ変わった祝福に神は火傷の痕を消してくれた」
これ偶然でしょうか? 偶然に過去世のニックネーム、ヒーローと刺繍したのだろうか?しかも、地名はゴスポート
(神の港)でしよう。
そのSさんは日本のゴスポート、神戸、神の戸にいた。 これ偶然だろうか? 偶然みたいなものひとつもないのです。 皆必然です。そして、その人は今、生きています。

このように過去世というのは皆持っている。そして自分がそういう過去世に入っていった
時、言うにいわれない感動があるのです。
だだ我々は心という大切なものに、煩悩というスモッグをつけてしまっているから見えないだけです。
大阪はスモッグにおおわれています。高橋信次先生がおっしゃいました。
「これね、どんなに偉い神様に取ってください言っても取ってくれません。このスモッグは大阪の人間一人一人が、出さないように心がけないと取れない。同じようにあなたの心から発しているスモッグは、あなた自身が取らない限り誰も取ってくれませんよ」
これが正法です。
自分の心にスモッグがかかって一寸先も見えないだろう。ところがこのスモッグを取ってしまったら、すべてが見通しになる。これをアラハンという。三世を通観ということは自分が前世どこに生まれた。その延長線上に今世ここに生まれた。またこの延長線上に未来来世がある。


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