我聞7

自分探しの旅   2002-4  大阪法座

終戦直後の日本に入って来たアメリカ人が、さぞかし恨まれ殺されるかもしれない、リンチにあうかもと思って来たら、温かい日本人のこころに会って、そのまま50年いたのです。その間には禅寺に入門し、僧籍ももらっておられる。
そのアメリカ人に禅とは何ですか?と尋ねると、己れ探しの旅だ。自分を発見する行だという。

ヨーロッパに行くとファテマ、ルルド、バチカンと聖地を巡礼している人がいる。その人たちに何のために巡礼されるのですか?彼らはいう。もう一人の自分を探すために。
四国八十八ケ所も同じです。何のために巡礼するのですか?巡礼は自分との対話にはじまり対話に終っていく、自分探しの旅なり。結局は本当の自分に出会うための旅なのです。

その自分とは何なのか?

肉を持って彼我損得にゆれて、欲に身を売って煩悩にまみれて、苦しみ悲しみ寂しさに浸ってこの世の地獄を歩む、この自分を捜すためか?
そうではないのですね。
肉を脱ぎなさい。おごるな、飾るな、計るな、肉によらざる霊なる我に目覚めよ。その霊なる我こそ神の子、仏の子。肉の性を脱げば煩悩も消滅し、心は霊なる我、魂の真実なる我、その我との調和を果たし仏となる。
その縁を見ることこそ禅であり、内観である。



オレンジ色は神の光であり、人間は神の子の証

  私たち、本当に神の子だろうか、仏の子だろうか。

この話をします。それは反物の行商人でした。
今みたいな時代に反物かついで村から村へ行商に行くのです。ちょっと町へ出れば、大型販売店がいくらでもあり行商は売れません。だけどその行商人はまっとうな人でした。お腹空いても反物では飯は食べさせてもらえない、泊めてもくれません。仕方ないので寺のお盛りものをちょっといただいて、やっと生きていた。

ずるい人間だったら百姓屋さんに入ってご飯食べて摘まっても、「ああなんや、こうなんや」言うて許してもらえたかもしれない、それもようしなかった。とうとう次の村へいく峠にさしかかった時、限界がきたのです。そして峠でトランクに入れていたもの、風呂敷の反物を全部ほり投げたんです。もう命からがらです。そして峠のトンネルに入った。その時もうここで死ぬのやなと覚悟した。するとオレンジ色の光に包まれた、その時です。「起って歩け!」という声をきいた。起てと言われ起ったのです、そして歩いた。峠をよろけながら下っていくと、村のはずれのところに一人の男がたっていた。

「あんたか?」。その行商人は訳がわからないから、黙っていた。「ああ、こんなこと言うてもわからんな、うどん好きか?」。「うどん大好きです」。「じゃ、やっぱりあんたや、うちへ来てうどん食べてください」。うどんを食べさせてもらいました。
その時に、「ゆうべ神さんの夢を見てな、明け方近くにここをこういう者が通るから、うどん一杯ごちそうしてやってくれ、お前にはなんとでも報いてやるから、うどんを恵んでやってくれ、こう言われましてなぁ」。
それからその男は、そのうどん食べて勇気をつけて家に帰り、普通の仕事に入った。
これオレンジ色の光りでしょう。

ここにも今日来ておられます方。うちの反省道場へもうギリギリで来られました。心が破壊寸前で来られたその人が、やはりオレンジ色の光に包まれたんです。そこからいろいろあって今のご主人と出会って、現在があるのですね。本当に今幸せやとおっしやつています。 

また今から10数年前に出会った人、その方は広島の原爆で爆心地から600メートルのところで爆発の時、オレンジ色の光に包まれたのです。そして吹き飛ばされて今度気がついたら、皆は被爆して地獄絵みたいになっていた。目の玉が飛び出て皮がめくれて、そして死んでいかれるのを目の当たりにみた。
なのに、その方はなんともないのです。その人が原爆被害者同盟の会長さんしておられました。
そこの会でも僕は法を説いたことあります。この人もオレンジ色の光りに包まれたといわれた。

ほん最近、九州のHさん。一党はもとは長崎におられたそうです。長崎にいたということは長崎の原爆にあっているのです。だけどあの人たちは原爆のことを言うと、娘の嫁入りに差し障りがあるので隠すのです。
ところが皆、異口同音に言われるには、オレンジ色の光を見たと言われる。この光を見た人はいま生きておられる、助かっておられるのです。 オレンジ色の光を見た人だけが助かっておられるのです。これはやっぱり神の光です。

Fさんの妊娠がわかった時、お腹の子に光を入れながら神に「助けたってくれ」と言うたらオレンジ色の光が入ってきた。これは人間が神の子の証なのです。だから同質のオレンジの光が入ってくるのです。誇りに思ったらいいのです。自分は神の子なのだ。違いますか?尊い光なのです。それが肉に惑わされているに過ぎないのです。


 
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